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ずいぶん前の話になりますが、大山阿夫利神社を訪れた際に天狗と遭遇した体験を紹介します。
今から20年ほど前、私は神奈川県に住んでいた時期がありました。当時はまだ学生で、登山に没頭しており、友人たちと一緒に関東圏の色々な山を登っていた青春時代。
とくに丹沢山系の山は、北アルプスや南アルプスの3,000メートル級の山を登るための練習として格好の場所。丹沢山や塔ノ岳、鍋割山などをよく登っていた記憶があります。

神奈川県の伊勢原市にある「大山」もその一つ。
山の中腹にある「大山阿夫利神社」が有名で、週末や行楽シーズンともなると多くの参拝客が訪れる人気の観光スポットでもあります。
参拝客の多くは、ケーブルカーを使って下社まで行き、再びケーブルカーで麓まで下山します。
登山客の場合は、ケーブルカーを使って下社まで上がってから登山するルートと、ケーブルカーを使わず、麓から登山道(男坂 or 女坂)を登っていくルートがあります。

どちらにしても大山阿夫利神社下社を経由する形です。
その時は、連れと2人で大山を登っていました。
天狗と遭遇したポイントが登山道のどの辺りか、はっきり覚えていないのですが、急なガレ場に差し掛かった時です。
「これは大変そうだな~」と思ってガレ場の登山道を見上げていたところ、裸足で駆け降りてくる男性が居ました。

やや色黒で坊主頭の中年男性、山伏の恰好をしていました。
クライミングとまではいかないものの、登山道としてはかなりの急勾配。しかも大きな岩が所せましと並んでいるガレ場です。

そこを「ヤッ」「ハッ」と声を出しながら、裸足で駆け降りてくるのです。

とても人間業とは思えませんでした。
その場所はひと一人がかろうじて通過できる狭さだったので、その動きを下から見ていた私と連れは、山伏姿の男性が通過するのを待つことにしました。

あっという間に我々のところまで駆け降りてきた男性。
「#$%&’?」と何を言っているかよくわからない言葉(日本語なのはわかる程度)をすれ違いざまに発して、風のように私たちの横を駆け抜けていきました。
「修験者って今の時代もいるんだね」。連れとそう話しながら大山を登った20年前の体験です。

そこから月日は流れて、神仏研究家の桜井識子さんのブログと出会います。
識子さんのブログには「天狗」に関する記事がいくつかあり、「天狗は人間の姿に化けて人をからかうことがある」とも書かれていたため、気になって読んでみました。
すると記事の中で列挙された天狗の特徴が、20年前に我々が大山で出会った修験者にドンピシャで当てはまったのです。
【さくら識日記に書かれた天狗の特徴】
・居るはずのない場所に人がいる
・おかしな恰好をしている
・日本語の話し方が少し変…etc.

「そのまんまじゃん…」と20年間のモヤモヤが腑に落ちました。
実は大山は古くから修験の場としても知られる場所。識子さんのブログでは、大山阿夫利神社に触れた記事の中で「大山には天狗が居る」とも書かれていました。

識子さん曰く、変身姿の天狗は「霊感がなくても見える」とのこと。
天狗は好ましいと思った人や神仏霊能力が開花する可能性のある人に、「少しからかってやろうかな」と姿を現してイタズラするそうです。

からかわれたこと自体「喜ばしいこと」らしいですね。
天狗は人間を「へ?」と思わせるユーモラスな一面があり、「山にいるはずのない人がいる」という設定で、人間に変身して驚かすことが多いと、識子さんのブログで紹介されていました。

ちなみに天狗の変身姿は、天狗のいる山か神域でしか会うことはできません
識子さんが言うには、大山にいる天狗は大山阿夫利神社の神様の「眷属」にあたるそうです。神格の高さから「一の眷属」ではないかと推測されていました。

なお、大山阿夫利神社の神様は「山岳系」の神様。
非常に力が強く、どんな願掛けにも対応できるとのことです。
こんな話を書いていると「久々に大山へ行きたいな~」という気持ちに駆られ、グーグルマップで大山阿夫利神社を調べたところ、出てきた画像にびっくり。
大山阿夫利神社を参拝した方がグーグルマップへ投稿した写真に「龍」が映っていたのです。


木村さんという方が投稿された写真、上空に龍の顔がはっきり見えます。
大山には「龍」もいると、識子さんのブログや書籍に書かれていたのを思い出して納得しました。識子さん曰く、とても珍しい「青い龍」だそうです。
現在は気軽に行ける距離ではありませんが、今年のうちに大山阿夫利神社を再訪したいな~と思う今日この頃。
参拝できたら、改めてブログで報告します。
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