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こんにちは、管理人の火沢火洋です。
2025年に神社検定２級と３級を併願受験して、無事に両方合格しました。
３級と比べて明らかに難しかった神社検定２級。勉強不足も相まって苦戦を強いられました。
そこで本記事は神社検定２級に要した勉強時間や受験した感想を紹介。
これから神社検定を受験する方々の参考になれば幸いです。
＼神社検定３級に関する記事はこちら／
神社検定２級とは
神社検定２級は、公益財団法人日本文化興隆財団が主催する検定試験。
神社検定３級の上位級にあたり、１級に次いで上から２番目の級です。
神社検定３級では、神社の基本的な要素や参拝の作法、全国的な神社の由来を問われることが多かった一方、２級はさらに深堀した内容を学習。
縄文時代～近現代に至る神社や祭りの歴史、神話にちなんだ神社を学びます
伊勢神宮の成り立ち～遷宮までの道のりについても出題されるなど、３級と比べて難易度は各段にアップ。
２級合格が１級の受験資格となるなど、神社検定１級に挑戦するための登竜門として人気です。
神社検定２級のテキスト
神社検定２級の基本テキストは『神社のいろは 続（つづき）』。
２級試験の約７割がこのテキストから出題されます。
令和７年の第13回神社検定では、『伊勢神宮と遷宮の「かたち」』がサブテキスト。伊勢神宮のなりたちと、神社にとって大切な「遷宮」の意義と内容を解説したテキストです。
そのほか『皇室』指定号も、サブテキストとして指定されています。
『皇室』誌は単行本のテキストでは扱えない、タイムリーな神社の動きを掲載。時事的なテーマを学習するのに役立ちます。
＜令和７年の神社検定２級テキスト＞
・『神社のいろは 続（つづき）』
（約70％）
・『伊勢神宮と遷宮の「かたち」』
（約20％）
・『皇室』指定号
（約10％）
※（ ）内は出題割合
神社検定ホームページによると、令和８年以降の神社検定２級のサブテキストは以下のどれか１冊になるとのこと。
＜令和８年以降の２級サブテキスト＞
・以下のうち１冊（約20％）
『神話のおへそ『日本書紀』編』
『令和のご大礼 完全版』
『伊勢神宮と遷宮の「かたち」』
・『皇室』指定号（約10％）
※（ ）内は出題割合
『神話のおへそ『日本書紀』編』は、『日本書紀』の全容と、そこに記されてた「神話」部分を詳しく解説したテキスト。
『令和のご大礼』は、季刊誌『皇室』誌で掲載された即位関連の行事や儀式の内容をまとめた一冊です。
基本テキストは令和７年同様、『神社のいろは 続（つづき）』（出題割合約70%）になります。
神社検定２級の勉強時間
筆者が神社検定２級に要した学習期間は１か月弱、勉強時間は１日１～２時間です。
３級と併願受験したため、試験勉強のスタートはもう少し早いものの、２級に着手したのは試験日まで１か月を切ってからでした。
２級の勉強法は３級と同じく「過去問を解く」こと。
まずは過去問を解き、分からない箇所をテキストで確認するという流れで勉強しました。
過去問は、毎年出版される過去問題集『第〇〇回神社検定 問題と解説』を使用。３級と同様、過去３年分を解きました。
神社検定２級の注意点は過去問で対策できない部分があること。
神社検定２級のサブテキストは毎年変わるため、過去問には今回指定されたサブテキストの問題が掲載されていないからです。
そのため、サブテキストからの出題はヤマをはらなければなりません。
ヤマをはる練習として、今回の出題範囲に対応しない部分の過去問を解くのもアリですが、筆者はやりませんでした。
理由は以下のとおり。
・本番まで時間がなかった
・混乱が生じるかもしれないと思った
３級と併願だったこともあり、２級の過去問全てを解く時間がなかったことが一つ。
もう一つの理由は、指定された範囲外の過去問を解くことがアダとなるかもしれないと思ったからです。
たとえば「古事記」と「日本書記」は同じ神話でも内容に差異があります。
過去問は日本書記を元にした出題だけど、今回の指定テキストは古事記ベースだった場合、過去問を解くことでかえって混乱が生じるかもしれないと考えました。
以上の理由から、神社検定２級の過去問は『神社のいろは 続（つづき）』から出題された部分をチョイスして解きました。
神社検定２級の合格率
筆者が受験した第13回神社検定２級の合格率（認定率）は54.9％。
第13回神社検定では、１級～初級の中でもっとも合格率が低い結果となりました。
参考まで、神社検定２級の直近３回の合格率は以下のとおり。
＜神社検定２級の直近３回の合格率＞
第12回：56.9％
第11回：61.6%
第10回：61.7%
上記のうち第10回と11回は、１級より合格率が低い結果となっていました。
神社検定１級のほうが合格率が高くなる要因は、「２級合格者のみ受験可」となっており、相応の知識を持つ人のみ受験できることが考えられます
実際に受験した感想
実際に神社検定２級を受験した感想は、ずばり「難しかった」です。
試験結果は「合格」でしたが、点数はギリギリの71点。
神社検定３級と比べて、明らかに勉強時間が足りませんでした。
神社検定２級の過去問も３年分解いたものの、回数は１～２回と不十分。『神社のいろは 続（つづき）』から出題された部分しか解かなかったことも影響しています。
サブテキストの『皇室』は出題割合が１割だったので、購入が面倒くさくて読みませんでした。
対策の不十分さは試験結果にも反映。
神社検定２級の試験問題を自己採点してみると、70問目までは正答率が９割近かったものの、それ以降の正答率がガクッと落ちました。
具体的には、神宮式年遷宮に関する「71問目～90問目」は正答率５割以下、皇室に関する91問目～100問目も正答率４割と厳しい結果に。
70問目までの貯金で何とか合格した感じです。
試験を受け終えた後は「落ちたかもしれない…」と正直不安になりました。午前に受けた神社検定３級が余裕だった半面、余計に難しく感じた次第です。
年号や地名、人名など細かな出題が多いことも、２級の難易度をあげる要因だと感じました。
まとめ
以上、神社検定２級の受験体験を紹介しました。
３級と併願で勉強時間が足りず、勉強不足のまま挑んだ２級。
実力不足を露呈する結果となり、合否通知が出るまでは正直不安でした。
ただ合格ラインぎりぎりでも、２級に一発で合格できたのは嬉しいかぎり。
神社検定１級の受験資格を得ることができたからです。
今後も色々な神社を巡りながら、来年の神社検定１級受験に向けて頑張ります。
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